セガサミーホールディングスは7月26日、子会社であるセガサミークリエイションを通じて、オランダに本社を置くB2B iGaming コンテンツサプライヤーのStakelogic B.V.を買収することを決定した。同日、セガサミークリエイションとStakelogic社の株主の間で最終契約を締結する旨を合意した。買収の完了時期は2026年3月期第1四半期となると想定している。

セガサミーホールディングスはかねてより、韓国 パラダイスグループとの合弁事業であるParadise City(2016年開業)を通じての統合型リゾート(IR)の開発・運営、SSC社を通じてのゲーミング機器・コンテンツ開発を展開しており、2024年5月に公表した中期計画においてはゲーミング事業の確立を目標に掲げている。
2023年11月には、今後拡大が見込まれる米国iGaming市場を中心としたオンラインゲーミング市場への進出を目標に、主に米国カジノオペレーター向けSaaS事業(B2Bプラットフォームの提供)及び欧州・南米向けB2Cオンラインゲーミング事業を展開する、GAN Limitedの買収を公表している。

今回、買収を合意したStakelogic社は、2021年10月にiGamingに関する法整備がされた事を背景に成長し続けるオランダ市場において、トップシェアとなる売上高を獲得している。クオリティの高いiGamingコンテンツ(オンラインスロットおよびライブカジノ・ソフトウェア)を主要オンラインカジノ・オペレーターに提供することで急速に事業規模を拡大。2024年からは、成長著しい北米市場への本格進出を開始し、既にロードアイランド州、ミシガン州、ペンシルバニア州でライセンスを取得している。現在、250タイトル以上のオンラインスロットを保有し、17の地域でライセンスを取得し、20の地域でゲームを提供している。

セガサミーホールディングスは、Stakelogicを買収することがGAN社の持つB2Bプラットフォームの競争力をさらに高め、ゲーミング事業の拡大に寄与すると判断した。

【Stakelogic社、GAN社、SSC社の事業領域の概念図】