警察庁生活安全局保安課が公表した2024年12月末時点のパチンコホールの店舗数、遊技機設置台数は先に報じた通り、6,706軒・332万5752台だった。
店舗数のおよび遊技機台数の変化は都道府県別で大きく異なる。変化の幅がわかりやすいよう、3年前(2021年12月末時点)と比較すると、店舗数の減少率がもっとも大きいのは石川県で、21年12月末比で31.7%(26店舗)減少した。次いで減少率が大きいのは岐阜県で同27.5%(38店舗)減少。一方で、沖縄県は4.1%しか減っていない。

遊技機台数がもっとも減少したのは神奈川県で、21年12月末比で25.4%(4万9178台)減少した。次いで石川県で同19.4%(7573台)減少。一方、青森県は5.4%増加。沖縄県はわずか1.8%しか減少していない。
ただし、青森県の統計には不自然さがある。県内の近年の新規出店は、『マルハン弘前安原店』(2023年12月、777台)だが、これは他法人店舗を承継し165台増台しオープンしたもの。
また、2024年12月に『ジャムフレンドクラブエース青森西』(858台)がオープンしたが、これはかつて『青森コロナ』(680台)があった場所への出店。『青森コロナ』は建物賃借契約の期間満了により2021年7月に閉店したため、2021年12月末時点の統計にはカウントされなかった。
この2店のオープンで県内の総台数は2021年12月末比で1023台増えたことになる。
これを加味しても、3年間で17店舗も減っている状況で設置台数が2428台も増えるものだろうか。
by Tsuyoshi Tanaka