タイ王国は、カジノを含むエンターテイメント複合施設の開発に向けて、国際的な投資家の関心を集めている。特に、MGM China Holdingsがタイ市場への新規投資に強い興味を示していることが明らかとなっている。
BangKok Postの報道によると、タイ観光庁(TAT)のタパニー・キアトファイブール(Thapanee Kiatphaibool)長官は6月14日にMGM China Holdingsの会長兼執行役員であるパンシー・ホー(Pansy Ho氏と会談を行い、タイの観光産業に対する協力の可能性について意見交換を行った。キアトファイブール長官によると、MGM Chinaはマカオ観光をタイ市場にプロモートする一方で、タイにおけるエンターテイメント複合施設への投資オプションを模索しているという。
「MGM Chinaのようなグローバル企業からの投資は、特に中国、東南アジア、中東からのアジア圏の旅行者を中心に、タイの国際市場を刺激するでしょう」とキアトファイブール長官は述べた。
MGM China Holdingsは、米国 MGM Resorts Internationalの子会社であり、マカオでの統合型リゾート施設運営事業者として知られている。同社は、タイ市場における成長の潜在性を高く評価しており、マカオ観光をタイ市場に積極的にプロモートしつつ、タイでの新規投資を検討している。
また、Galaxy Entertainment Groupなどの国際的なカジノ/統合型リゾート運営事業者もタイへの投資に関心を示しており、タイの観光市場をターゲットにしている。MGM Chinaは、Galaxy Entertainment Groupとの協力関係を模索していると報じされており、タイ国内でのカジノリゾートの開発・運営において協力する可能性がある。
タイのカジノの合法化推進派は、カジノを含むエンターテイメント複合施設(Entertainment Complex)の開発により、新たな観光名所を提供し地域の競争力を高め、経済発展に寄与することを期待している。
キアトファイブール長官は、「タイにはエンターテイメント複合施設への投資を引き付ける好機があります。MGM China Holdingsをはじめとする国際企業の投資が、タイの観光競争力を向上させる一助となるでしょう」と語った。