シーズリサーチの推計によると、2023年のパチンコ参加者は757万人、パチスロ参加者は615万人で、いずれも前年より増加。過去1年間に少なくとも一方を1回以上遊んだ「遊技参加人口」は推計842万人で前年より33万人(4%)増加した。

業界の基礎データを整備するために例年発行している白書『パチンコ・パチスロ プレイヤー調査』のために、今年2月に全国の18歳から79歳の以上男女約4万人を対象に実施した調査の速報値で、7月25日に同社Webサイトで公表した。

パチンコ遊技者を平均遊技時間別にみると、「1時間未満」の短時間プレイヤー人口がほぼ倍増し、参加者の約2割を占めた。また、平均して3時間以上遊ぶプレイヤー人口は減少した。
遊技頻度別にみると、参加人口は前年より増えたものの、中頻度~高頻度で遊ぶプレイヤー人口は減少した。

パチスロ遊技者を平均遊技時間別にみると、パチンコ遊技者と同様に、「1時間未満」の短時間プレイヤー人口が顕著に増え、平均して3時間以上遊ぶプレイヤー人口は減少した。
遊技頻度別にみると、中頻度で遊ぶプレイヤー人口は減少したが、高頻度(週2回以上)で遊ぶプレイヤー人口は増加した。

パチンコ参加者においては平均して「5時間以上」遊ぶプレイヤー人口が減少。また、「3~5時間未満」のプレイヤー人口も減少した。

パチンコ、パチスロいずれにおいても、参加人口の増加に寄与したのは、平均して「1時間未満」「2時間以上3時間未満」で遊ぶ層だった。特にパチンコ参加者においては平均して3時間以上(3時間以上5時間未満+5時間以上)遊ぶプレイヤー人口が約15%も減少しているという点に懸念が残る。

遊技のために平均して投入する金額はパチンコが19,400円、パチスロが20,100円でいずれも前年より増加した。近年の平均投入金額の増加傾向は、〈お金がかかる遊び化〉の進行を示しており、平均遊技時間の短縮化や遊技頻度の低下を引き起こしていると考えられる。