厚生労働省によると、6月の現金給与総額(名目賃金)の平均は498,884円(前年同月比4.5%増)で30カ月連続の上昇。「現金給与総額」は賞与等の「特別に支払われた給与」を含む。

現金給与総額指数を消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)で除して算出した実質賃金(名目賃金から物価変動の影響を除いたもの)は前年同月より1.1%増。2年3カ月ぶりに実質賃金の増減率がプラスに転じた

就業形態別にみると、調査対象産業全体の一般労働者の現金給与総額は664,455円(同4.9%増)。特別に支払われた給与(303,215万円、同7.7%増)の増加が大きく寄与した。パートタイム労働者の現金給与総額は121,669円(5.7%増)。

産業別にみると、「生活関連サービス等」の一般労働者の6月の現金給与総額は485,403万円で、前年同月比16.1%と顕著に伸びた。決まって支給する給与の平均は321,152円で同7.1%増、特別に支払われた給与は164,251円で同39.0%増だった。

同様に人手不足である「飲食サービス業等」では、一般労働者の現金給与総額は前年同月比7.3%増、パートタイム労働者の現金給与総額は同2.6%で、就業形態計では同3.6%増にとどまった。