ユニバーサルエンターテインメントの子会社タイガーリゾーツ(TIGER RESORT, LEISURE AND ENTERTAINMENT, INC.)がフィリピン・マニラで運営する統合型リゾート施設『オカダマニラ』の第2Q(4月1日から6月30日)の業績は、第1Qに続いて前年を下回った。

8月8日に公表された資料によると、第2Qの売上高は41,678百万円(前年同期 13.1%減)、営業利益は3,280百万円(同55.1%減)、調整後EBITDAは11,712百万円(同22.3%減)だった。

  • 売上高……総売上高からゲーミング税及びジャックポット費用を控除したもの。
  • 調整後EBITDA……営業損益 + 減価償却費 + その他の調整項目

2023年通期の売上高は前年比35.1%増加という好業績だったが、四半期ごとに見ると、2023年第4Qは前年同期に届かず、ここから3四半期連続して前年を下回った。
2024年第1Qの売上高は20,375百万円(前年同期比15.5%減)、営業利益は1,770百万円(同57.2%減)、調整後EBITDAは6,026百万円(同24.0%減)だった。

第2Qの業績低迷の要因について同社は、「フィリピンのカジノマーケット全体がジャンケットビジネスの停滞に直面する中で、オカダ・マニラにおいてもVIP客の落ち込みが続いた」としている。

ただし、マスマーケットとゲーミングマシン業績については、コロナ禍後の反動需要があった2023年を下回っているものの、コロナ禍前の2019年を上回っている。

今後の戦略については、「フィリピン国内顧客層の拡大を目指し、マニラのあるルソン島以外からの国内需要を取り込むだけでなく、日本・韓国・その他東南アジア各国からの観光客の誘致を目的としたマーケティング活動を強化する」としている。