「ジャラン」などのブランドで関東を中心にパチンコホール11店舗を展開するリベラ・ゲーミング・オペレーションズ(東京都)は3月15日、普通株式のIPOに係る登録届出書を米国証券取引委員会に公開提出した。
上場予定市場は、ニューヨーク州の証券取引所「NYSE American」で、ティッカーシンボル(銘柄識別コード)は「LBRJ」。
リベラ・ゲーミング・オペレーションズはもともと永森商事の社名で富山県を拠点にしていたが、2020年に埼玉県のホール企業フォーシーズン、サイワショップなどをM&Aし5店舗を取得。同年11月、商号を現社名に変更するとともに本社を東京に移転した。以降、2021年に「イーグルR-1浅草店」(台東区浅草)、2023年に「オータ若葉駅前店」(埼玉県鶴ヶ島市)、「コトブキホール」(東京都板橋区)を継承している。今回のIPOが実現すれば、調達した資金の多くはM&Aや新規出店に充てられると思われる。
その一方で同社グループは現在、2025年3月の開業に向けて岩手県奥州市で室数40室規模の温泉旅館の開業準備を進めているほか、すでにフィリピンでの不動産投資や米国でのスタートアップ企業への出資などの形で海外事業に着手している。取材に対し永森豊隆代表は今後の事業展開について、「具体的に決まっていることはないが、機会があれば海外での何らかの事業展開、もしくは海外の事業を日本に持ち込むようなこともできればいいと思っている」と言う。
同社が3月28日に公開したリリースにも記載されているが、同社はSECに登録届出書を提出した段階であり、IPOはSECの審査完了後に行われる予定。登録届出書の効力が生じるまでは、普通株式の販売や買い付けのための募集をおこなうことはできない。