American Gaming Association (AGA)の統計によると、米国コマーシャルカジノ産業の2024年通期ゲーミング収益(GGR)は前年比7.5%増の71.92Bドル(719.2億ドル=約11兆3,460億円)で、コロナ禍以降4年連続して過去最高を更新した。

また、National Indian Gaming Commissionによると、トライバルカジノ(ネイティブアメリカン部族が運営するカジノ)の収益は115Bドル(1150億ドル=約18兆1,365億9,855万円)に到達した見込み。
※ゲーミング収益(GGR)はパチンコ産業の「粗利」に相当する。
コマーシャルカジノの収益をセクター別に見ると、オンラインゲーミングの成長は目覚ましいとはいえ、ランドベースカジノの対面ゲーミングが産業の根幹であることに変わりはない。
収益の約7割を占めるランドベースカジノは前年比0.8%増の49.78Bドル。このうちスロットマシン収益は同1.6%増の36.06Bドル、テーブルゲーム収益は同1.7%増の10.14Bドル。
スポーツベッティングは同25.4%増の13.71Bドル、iGaming(オンラインカジノ)は同28.7%増の8.41Bドル。
コマーシャルゲーミング産業は昨年、ゲーミング税として各州および地方政府に推定156.6億ドル(前年比8.5%増)を納税した。これら納税額は、連邦政府への年会費やスポーツベッティング物品税の支払いは含まれていない。また、事業者の所得税、売上税、給与税、各種法人税など数十億ドル以上の税金は含まれていない。